12月24日という日


「志村正彦展」を観に、山梨県富士吉田市へ行ってきました。

それは12月24日。
世界は「クリスマスイブ」だと言うけれど、
フジファブリックが大好きな人にとっては、まったくちがう、特別な日になってしまった。
あの日から、2年が経つんだね。






* * *

友達と朝早く待ち合わせて、電車にゴトゴトゆられて、お昼近く。
「下吉田」という駅に着きました。

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下吉田駅にも、志村正彦展の一部が行われていました。
駅で行われているということからも、地元の方の想いを早くも感じる。。

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♪盗んだバイクで・・・ではなく、2回も盗まれた志村さんの愛車(カブ)。

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山梨日日新聞には、フジファブリックの活躍の記事や、志村さんの記事。
手前は手作りの志村さんへの本。あたたかかった。

* * *

志村正彦展へ向かう前に、お昼ごはん。
志村さんもおすすめしていたという、「みうらうどん」さんへ。
中は座敷になっていて、相席が当然のような感じ。
若い方でにぎわっていたので、志村展へ行く人たちだったと思います。

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さっぱりしたおつゆ。絶品でした* もう1杯いけます!!

* * *

体がぽかぽかしたところで、いよいよ会場へ。
ひと駅ちかく歩きました。
富士吉田市は、とても静かなところです。
私たちの、テクテクと歩く音だけが聞こえます。
車ももちろん通るのですが、普段の生活よりも、音が澄んでいるというのかな。
静か、というのがなんだか印象的でした。

会場に到着すると、ずらりと行列。
みんな、志村さんを想って訪れた方たち。
2時間待ちの列に、私たちも並びました。
おしゃべりしている友達やカップル、本を読んでいる人、音楽を聴いている人。
それぞれ、2時間後に想いをはせて、その時を待っていました。

じわじわ進むと、壁に貼られた小論文。
それは、ある学校で「陽炎」と「若者のすべて」の詞を読み、
想った事を書くという授業でのものだそう。
うーん。うらやましいなー。その先生、素敵過ぎる。
そしてありがとうございます、と伝えたい。
小論文を書いた生徒さんが、フジファブリックを好きになってくれますように。

* * *

そして、ついに私たちの2時間後。


最初に迎えてくれたのは、
富士山を背にした、大きな志村さんの写真、です。


帽子にちょっと手を添えて、スーツを着崩しちゃったりして。
・・・お別れの日の写真だと聞きました。

それは見上げるほど大きくて。
しかも、太陽の光を背に受けて、輝いてた。
じっと見てました。私は、彼を、何度も。

そして、歩を進めてゆくと、
志村さんの思い出の品々や、写真が展示されていました。
Tシャツや、楽器はもちろん、幼いころの写真。学生時代の写真。
知らなかった志村さんを見つけて、どきどきしてたよ。
本当に「ちっちゃな野球少年」だったんだね。

また、ライブで着ていた服も飾ってあって。
ズボンも展示されてるし、服のメーカーも無意識にチェックしちゃうし、
うーん。。見ていたらなんだか、志村さんの変態がうつった気がしたよ(笑)

* * *

志村さんを想う人々からのメッセージも、ところどころ飾ってあった。
思い出を教えてくれて、ありがとう。
ヘンなタイミングでやってきて、ヘンなタイミングで帰ってゆく志村さん。
つくづく不思議な人だったのだと、ちょっと笑いながら私は読みました。

作曲に使用していたパソコンはMacでした。
キーボードがね、かわいい色でした。ところどころカラフルなの。
TAIFUの色みたいだった。

ギターは近くで見るとボロボロで。
また音を奏でてはくれないのかと、胸がギューとなりました。
志村さん。

最後に、ノートへ言葉を残させていただきました。
何て書いたか、覚えてないな。
きっと、その時感じたことを書いたから。まとまりなかったろうな。

後ろ髪ひかれる思いって、こういうことなんだ。
そんな思いで、会場を私たちは後にしました。

そして、最後に訪れた場所。
それは「浮雲」に出てくる「いつもの丘」です。
富士吉田の浅間公園(忠霊塔)のことだと、友達が教えてくれました。

長くて急な階段に、足がいたくなったけど、
夕方5時がせまっていたし、振り向けば富士山が美しくて、
励まされながらがんばりました。

・・・到着。息も絶え絶え。
忠霊塔の真下のベンチへ腰をおろしました。
そこから見えた景色。

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そして鳴る、「夕方5時のチャイム」、
そして光る、「茜色の夕日」。

美しい光景でした。

志村さんが、富士吉田市を愛していたこと。
富士吉田市も、志村さんを愛していること。
フジファブリックの音楽が、心をつかんで離さないこと。

この光景で、全て納得がいきました。

私も、大好きになったよ。
教えてくれてありがとう、志村さん。

* * *

帰りはフジファブリックを聴きながら、電車に揺られました。
今度はいつ来ようか。
桜の季節。陽炎。赤黄色の金木犀。銀河。

美しくて素直な、そんな言葉たちを育てて生んだ場所。

* * *

この展覧会を開催してくださった方。本当にありがとうございます。

2年前は、ただただ悲しくて。意味がわからなくて。
実際、まだウソなんじゃないかしら、って少し思ってる。
長い長いドッキリなのだと。
悲しい。

今年、夏フェスでフジファブリックを見たとき、
事実をようやく理解しつつあったというか・・・。
でも、忘れること。平気になること。
そればっかりになるよりは必要なのかもしれないけれど。
私は、薄れていくこともちょっとこわいよ。

だからこの展覧会で、より一層志村さんを知り、興味がわいて、悔しくて。
魔法が使えたらいいのにって強く願う。
・・・自分の周りの人以外で、こんなに想えるなんて、びっくりです。

いつもの丘、登った。
とても高かった。少しは志村さんの空に近付けていたかな。


12月24日。これからもずっと、特別な日です。
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by resounding | 2011-12-27 20:56 | Music

Hana*(はななめこ) と申します。好きなものを。


by Hana*